2009年07月25日 | 建築クン 豆知識
テレビなどで『エコキュート』のCMがよく流れていますね。
CMでは、
『空気でお湯を沸かす』
『光熱費が安くなる』
『地球に優しい』
など特徴を言っていますが、実際興味はあってもどんなものか?ガスとどれくらい違うのか?
など、疑問に思っている方もいると思います。
今日はエコキュートの仕組みや光熱費について書かせて頂きます。
2009年07月24日 | 建築クン 豆知識
夏の時期、特に活発に活動する『シロアリ』
家にシロアリがいると思うととても不安ですよね?
今日はシロアリについて書こうと思います。
木材を食糧としているシロアリは、現在日本には昔から生息しているシロアリが主に3種類、外国から木材と共に日本へ渡ってきた外来種のシロアリが主に2種類います。
日本に元々生息していたシロアリは地中から徐々に食い荒らす性質と言われていますが、最近テレビなどで特集されるくらい問題となっている外来種のシロアリは、飛来して食い荒らす性質のようです。しかも、日本のシロアリの2倍はあろうかというくらい体も大きく、被害も大きいです。
あと、一番厄介なのが、外来種は乾燥した木材にも被害を及ぼすのです。
飛来し、乾燥した木材も食べるとなれば、家の中のどこにいてもおかしくはないのです。
シロアリといえば、家の土台が食い荒らされるイメージがありますが、今は柱でも天井裏でも生息することが可能なんです!
私たちも頭を抱える問題です。
完璧に防ぐ方法がまだないのです。
(写真はシロアリ被害を受けた土台です)
シロアリを発見するのは早いにこしたことはありませんが、発見するのも駆除するのもなかなか大変です。
市販薬での駆除では十分とは言えないので、プロの業者さんに頼む方が良いと思います。
家の外回りや家の中に、シロアリが通る道筋(シロアリのフンなど)があったらまず100%その家にはシロアリがいる、もしくはすでに食い荒らされています。
木材は一切使っていない住宅はほとんどないと思います。
どの家もシロアリ被害を受ける可能性があります。
シロアリはちょっとした隙間でも侵入してきます!
(写真はシロアリ被害を受けた柱・畳寄せです。畳もボロボロでした)
いくら材料に防虫処理を施した物を使っても、防虫効果は一生ものではありません。
5年に1度くらいは防虫剤を家のまわり、床下・天井裏にまくことをおススメします。
私たちも家を建てる際、虫があまり好まない材料を使ったり、もちろん防虫・防腐剤を使います。
しかし、弊社は天然の木材を使うので、完成した時に見える木材(柱など)には塗る事ができません。
土台には必ず防腐剤を使い、基礎の立ち上げ部分とはパッキンをかって直に据えないようにしています。
おそらく、最近新しく建てた家はどのメーカーさんも基礎と土台の間に隙間をあけていると思います。
しかし、土台と基礎の間に隙間があるからと、『換気口』の数を減らしているところもあるようです。
(写真は換気口です)
換気口は基礎部分に設けるものなんですが、最低限の数だけ設けた場合と、ある程度の間隔で基準より多く設けた場合と、やはり違いがあると思います。
床下がジメジメしている所は、床下の換気がうまくされていないので、湿気がこもりやすくなっているのです。
これでは、シロアリの好む湿気の多い場所を作ってしまいます。
シロアリは風と光を嫌います。
シロアリ被害を防ぐ方法として、弊社では基礎を高く施工し、パッキンをかい、換気口も多く設けます。
もちろん防腐・防虫処理もできるだけしています。
そして、施工後の床下・天井裏の掃除は必ず行います。
その他にも、材料の性質で使う場所を決めるなど、対策をしております。
お客様にも、シロアリ対策を普段からして頂きたいと思います。
いくつか書かせて頂くので、参考にして下さいね。
・家の外回りに草や木などを置かない(花壇なども注意が必要です)
・換気口部分の前には物を置かない
・特に水回りは、換気を小まめにする
・タイルの割れや隙間などはなるべく早く修理する
・冬も活動するので、油断は禁物
・風や光を取り入れる
などです。
お客様の中には発見してとてもショックを受け、リフォームする事になったケースもあるのでお気を付け下さい。
まだまだ書きたい事があるのですが、今日はこの辺で・・・。
詳しい事や、点検を希望される方は、ご連絡ください。
2009年07月13日 | 建築クン 豆知識
家を建てる方が特に気になるのは、やはり『坪単価』ではないでしょうか?
この坪単価という言葉・・・。
ハウスメーカーの広告やテレビなどでよく聞きますよね。
『坪単価20万円台で家が建つ』なんて書いてあったりもしますよね?
そんなに安く建てれるなら・・・と思う方もいると思います。
でも、よ~く考えてみてください。広告を見てください。
広告の下の方に小さい字で何か書いてありませんか?
『標準本体工事費での坪単価です』などと書いてありませんか?
坪単価というのは、ルールがありません。
だから、会社によっては建物だけを示す『標準本体工事費』での坪単価を表示する所と、『すぐ使える状態までの工事費』での坪単価を表示する所があり、大きな違いがあります。
この『標準本体工事費』というのは、一般的に建物ができた状態の事を言います。
中には、玄関ポーチ・ベランダが含まれていない所も・・・。
実際住むことはできないと思います。
この工事費には必要不可欠な『水道工事』『電気工事』『ガス工事』『空調設備工事』などの付帯工事、そして、『設計・調査費』が含まれていません。
建物はできたものの、水は出ない、電気はつかない・・・という状態です。
これなら、坪単価は安くて当たり前です。建物だけですから・・・。
この含まれていない工事にかかる金額、安いものではありません。
安い坪単価に惹かれて建てたけど、請求書見てビックリという方もいるようです。
ローコストを売りにしている会社の坪単価は、たいてい標準本体工事費での坪単価だと思います。
私たちは、お客様には全ての工事、すぐ使える状態までの工事での坪単価や見積もりをお出ししています。
お客様の『家の工事とかはよく分からない・・・』というのに付け込むようなことはしたくありません。
一緒に見積もりを見ながら、納得してもらい、理解していただいてから工事に進みます。
よく、『在来工法とか、木造住宅って高いって聞くけど本当?』と聞かれます。
こういう思い込みをされている方が多いようですね・・・。
私たちが造る家は注文住宅なので、お客様によって違いはありますが、今までの経験上、普通の住宅ならハウスメーカーの最終的な金額とそんなに変わりません。
お客様に選んでいただく物は、単価が高めの物は高いと説明をします。
普段の買い物でも、値札を見ずに買うというのは私にはできません。
それと同じでお客様も、ある程度覚悟しておきたいという気持ちがあると思います。(言い方が悪いかもしれませんが)
お客様の不安が少しでも無いように心がけています。
安い坪単価にはカラクリがありますので、ご注意ください!
せっかく建てる家ですから、お客様には納得がいく家、内容であることが大切だと思います。
その為に私たちは、工事内容をはっきり書いて、説明させて頂きます!
2009年07月11日 | 建築クン 豆知識
前に職人ブログで『神棚』について書かせて頂きました。
神棚について詳しい事を今回は書こうと思います。
地域によって違いがありますが、参考にして頂ければ良いかなと思います。
神棚とは・・・。
ご家庭や会社の繁栄・平和などを願ってお祀りする小さな神社です。
神社などから頂いたお札を安置する場所です。
お祀りすると良い時・・・。
家の新築・転居、結婚、子供が産まれた時、厄年の時などです。
神棚を祀る場所・位置・・・。
向きは、東向き・南向き・東南向きが良いとされています。
場所は、明るく静かな高い所、お供えやお参りしやすい所、神棚の下を頻繁に人が通らない所、廊下やトイレの真下にならない所などです。
お仏壇と向い合せにならないようにして下さい。
※上の階が気になる場合は、『雲』『天』『空』など書いた紙などを天井に貼ると良いです。
お祀りすると良い日柄・・・。
良い順番は、
大安⇒友引⇒先負⇒先勝⇒赤口⇒仏滅
お札の祀り方・・・。
一番手前(真ん中)に『天照皇大神宮』のお札
その後ろ(右側)に『氏神様』のお札
その後ろ(左側)に『地元の神社など』のお札
お供え物・・・。
毎日、米を白皿に入れて中央に置く
右側には塩、左側には水をお供えします。
毎月1日、15日やお正月・お祭りなどの時は、お神酒や初物などもお供えします。
簡単に説明しましたが、地域によって違いがあるので、確認してみてくださいね。
榊(さかき)の木は、枯れないうちに取り換えましょう。
2009年07月09日 | 建築クン 豆知識
周りを見てみると、外壁に『サイディング』を張った家が多くなったなあと思います。
私たちも施工させていただく現場で、サイディングを張るというのが増えています。
今日は『サイディング』について書こうと思います。
まず、サイディングとは?
外壁に張る板状の外装材です。
セメント(窯業)系・木質系・金属系サイディングなどがあります。
色・柄・模様など、多種多様なデザインがあり安全・軽量で取り付けやすい為、多くの住宅の外壁として使用されています。
サイディングは数年おきのに再塗装しなければいけないのですが、最近は耐久性・耐候性の向上により、メンテナンスの回数を減らすことができる物も出ています。
サイディングは、柄や模様が複雑な物や、性質の高い物ほど値段が高く、メンテナンスにも高い値がつき、ビックリすることも・・・。
写真のように色が褪せてきたり、筋が目立つようになる前にメンテナンスをしなければいけません。
放っておくと、水が染みだしたりして、内部に影響がでる可能性があります。
サイディングは種類によって、材料や性質が違います。
炭化処理した物や、木片を混ぜたものなどあります。
選ぶ柄や色のコーディネート次第で雰囲気が全く変わるので、お客様がデザインを決める事が可能!
モダンスタイルや南欧スタイル、ジャパニーズスタイルなど自由にデザインできます。
防水性や防火性など優れていて、デザインの幅もありますが、外壁材として使用する場合、後々のメンテナンスのことも考えておくことも大切です。
劣化は避けられないので、長く維持させるなら、早期メンテナンスが必要です。
2009年06月26日 | 建築クン 豆知識
『格天井』って見たことありますか?
昔から伝わる、格子状に組んだ天井のことです。
和室や玄関などによく使われています。
お寺などでもよく使われています。
でも、最近は天井も壁もクロス、という所が増えていますので、あまり見かけなくなりましたね。
私はこの格天井を使い、天井のデザインをするのが好きです。
ただの格天井では遊びがないし、せっかくの家なので世界に一つの天井を造るというのも、こだわりなのではないかなあと思います。
私が、先輩と組んだ天井は、サイズの小さい格天井を中心に、グルッと全体に壁からこの格天井に向かって竹を並べました。
(写真の天井です)
この天井は先輩がデザインしたんですけど、デザインから完成までかなり時間がかかりました。
造りながら、床に寝そべってバランスを見たり、狭い天井裏で作業したりと大変でした。
(私は身長も低く、女なのでだいたいどこの現場でも天井裏に上らされます)
頭は打つし、長い時間変な体勢でいるので色んな筋痛めるはで辛くもありますけど、やっぱり完成した時の満足感や、興奮はたまりません。
天井には、この格天井以外にも、『竿天井』『網代天井』など色々な種類があります。
デザインも人によって違うので、和風な家に似合うと思われがちな天井を、洋風の家にも合う天井として、新しいデザインで作っていきたいです。
2009年06月23日 | 建築クン 豆知識
キッチンには必ず必要なコンロですが、皆さんはどちらをお使いですか?
私の周りは圧倒的に『ガスコンロ』が多いです。
私も、ガスコンロを使用しています。
お客様によく、『IHとガスコンロって、どちらが使いやすいんですかねえ?』と聞かれます。
こればっかりは、私も『こっちの方が絶対おススメです』とは言えません。
どちらもそれぞれ、長所と短所がありますからね。
両方の意見をまとめてみました。
IHクッキングヒーター派
・キッチン(室内)がガスと比べて暑くならない
・キッチン回り、コンロ回りがあまり汚れない
・掃除も拭くだけだから楽
・キッチンペーパーや本を近くに置いても、燃える心配がない
・オール電化の場合、電気代が節約できる
・結露しなくなった
・火がないから子供がいても安全 などでした。
ガスコンロ派
・ガスで作るほうがおいしいと思う
・IHではできない炙りなどができるので、調理のバリエーションが豊富
・火力が必要な料理の時は、やっぱりガスのほうが良い
・微妙な火加減ができる
・IHは電磁波が心配
・プロパンガスなら早くライフラインが復旧する
・子供の教育上、火を見せることも大切 などでした。
う~ん・・・。
どっちもどっちな感じですね・・・。
器具の価格に関して言えば、前はIHの方が少し高めでした。
でも、現在はガスコンロもIHに似た機能が備わり、どちらもそんなに変わらないくらいになっています。
どの機能に重点を置くかで、選び方が変わると思います。
この前の、クリナップのショールームで両方説明を受けましたが、私個人が感じたのは、
『IHは掃除が楽だし、物が近くに置けるのはいいな』
『でもなんかスイッチとか色々あって慣れるまで大変そう』
『ガスも色んな機能がついて、前より掃除もしやすそう』
でした。
私は、実家もアパートもガスコンロなので、いざIHを使おうとなるとやっぱりガスコンロのが慣れてるしなあと思います。※個人的な意見ですよ!
IHを使っている先輩は『1回IH使うと良さが分かる』と言っていました。
(この先輩は普段、お湯沸かすくらいしかしない人だと思うので、是非奥さんにもきいてみたいところですね)
どちらも自分が体験しないと合う・合わないが分からないと思います。
お悩みの方は、両方体験できるショールームに行ってみることをおススメします。
設備メーカーならどこでも、実際に触って説明を受ける事ができます。
普段料理される方にとっては、かなり重要なことだとおもうので、よく考えて決めたいものですね。
2009年06月13日 | 建築クン 豆知識
先日、床暖房について業者さんと話す機会があり資料をいただきました。
私は床暖房が出始めた頃、正直『床暖房ってそんなにあったかくないだろう』と思っていました。
しかし、床暖房が一般住宅に浸透し始めたとき、友達の家の床暖房の温かさに感動しました。
ホットカーペットとはまた違うホワ~とした感覚が何ともいえず、この床で寝たら気持ちいいよなあ、と床暖房の良さを体感しました。
お客様にも味わってもらいたいと1人で思っています。
今まで、何度か床暖房の施工をしましたが、私が初めて施工した時と比べると、種類や方式が豊富になり、お客様の生活や間取りなどに合わせて選ぶことができるようになりました。
現在利用されている床暖房器具について、簡単にご紹介します。
床暖房は今、大きく分けて2種類の方式があります。
温水式
石油式・ガス式のボイラーなどの熱源で、水を温めて温水を作り、床下に設置したパイプに流して循環させる
この方式は、設置する部屋数が多い、面積が広い場合は設置工事に手間はかかりますが、設置費用は安く済みます。
灯油を熱源に用いた場合は、ランニングコストが安く済みますが、燃料の補給が必要となります。
ガスを熱源に用いた場合、灯油よりも2~3,5倍のランニングコストがかかります。
定期的なメンテナンスも必要です。
電気式
電気式には方式が幾つかあります。
蓄熱式の場合、潜熱蓄熱材や床のコンクリートに直接熱を蓄える方式で、夜間に電力を使い熱を蓄え、蓄えた熱を昼間に放熱します。
夜間電力を使うことで、ランニングコストを抑えられますが、設置費用が高く、温度コントロールができないという欠点があります。
他には、PTCと呼ばれる非蓄熱式もあります。
これは、面状発熱体式で床下にシートパネルをはります。
定期的なメンテナンスが不要で、省スペースの床暖房が可能です。
発熱パネル自体に、温度抑制機能があるので、安全でランニングコストも抑えられます。
しかし、欠点として材料に使われている粘着剤が劣化し、十分な温度を得られなくなることがあります。
ここに書いた種類以外にも方式の違う物もあります。
それぞれ、長所と短所があります。
設置したい部屋の大きさやコストの面など、お客様に合った物を使用してください。
新築でもリフォームでも、床暖房を設置したい方はご相談ください。
具体的にご説明させていただきます。