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2015年07月08日 |
美濃町の現場の造園工事が始まりました。
古くからの付き合いの造園屋さんです。
女性の庭師さんもいます!
修行中の職人仲間が集まると現場が明るくなりますね!
いよいよ庭造りが始まりました。
今回工事をお願いしたのは、社長同士が古くからの友人で、
子供の私達も幼馴染の福美造園さんです。
私達と同じく、親子姉弟で仕事をしています。
職人としても熱く語り合える仲間です。
まずは、元々ある石をいくつか移動し、灯篭を組み直します。
春日型灯篭と呼ばれる種類の灯篭です。
まずは、一番下になる基礎と呼ばれる石を設置します。
周りの土をたたいて固めながら固定していきます。
次に竿と呼ばれる円筒型の石を基礎の石の上に置きます。
重機が入らないので、人力作業となります。
三脚を組んで、チェーンブロックを取り付けて重い石を運びます。
写真左側に写っています女性庭師の恵ちゃんがポケットから一円玉を取り出しました。
私は始めて知ったのですが、磨り減った石を使うときは、水平を保つために
一円玉を隙間にかうことで、ぐらつきをなくすんですね。
調べてみたところ、一円玉に書かれている木は
<招霊の木 おがたまのき>
とよばれるもので、榊などとともに神前に供える木として用いられているそうです。
天に向かってまっすぐに枝を伸ばすことから神霊を招く木、
神の依り代(よりしろ)ともいわれるそうです。
なんとなく縁起が良い気がします。
次は、中台と呼ばれる花びらのような形の石を乗せます。
ここで、360度どこから見てもバランスの取れた状態にじっくり微調整します。
3人で声を掛け合いながらチェックしてます。
調整が終わり、火袋と呼ばれるロウソクなどを入れる石を乗せます。
庭の照明代わりとなるので、向きが決まっているそうです。
そして、上に吊られている笠の石をゆっくり降ろしていきます。
最後に宝珠を乗せます。
先端が破損していたので、直さなかんなあと親方が言っていました。
灯篭の組立完了です!
私も普段庭造りをしっかり見る機会がないので、とっても勉強になりました。
なかなか面白いですねえ~
今日は雨が降ってここで終了となってしまいましたが、ここからの変化に期待ですね!