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2015年04月20日 | ミヤキ職人
先日、住宅省エネルギー施工技術者講習を受けてきました。
国土交通省が推進する講習会で、住宅の省エネルギー化を推進するための、木造住宅・木造建築物の性能及び生産性向上等のために必要な勉強です!
この講習は、地球温暖化防止を含め住宅で使うエネルギー消費量を減らすために、私たち建築業界ができること、を学ぶものです。
弟と一緒に受けてきました。
日本の昔の住宅は、土壁を塗ったり、ひさしを長く取って夏場の直射日光を防いだりと、冷暖房がない前提で家が造られていましたが、現代では、冷暖房は欠かせないものとなっています。
建物の形も構造も多様化しているので、今の時代に合わせた方法でエネルギー消費量を抑えることが世界的にも必要となっています。
住宅のなかで、一番熱損失(熱が逃げていく、流入する)が高いのは、どこだと思いますか?
開口部が一番高いのです。
誰もが体験したことがあると思いますが、窓の近くに立つと冬場は冷気、夏場は熱気を感じませんか?
壁や屋根面に比べて、窓や玄関扉などの開口部の熱損失は
冬場の暖房機の熱が外へ逃げていく 開口部 約48%
外壁 19%
夏場の冷房時、開口部から熱気が室内へ入ってくる 開口部 約71%
外壁 13%
開口部が大きく占めていますね。
せっかくエネルギーを使っているのに、いつまでたってもどこか快適と感じない状態ですね。
今は開口部のサッシは熱損失の高い、単板ガラスと呼ばれる一枚のシングルガラスを使用することは、ほとんどなくなりました。
ペアガラスや三重ガラスなどの複層ガラスのサッシや、樹脂の窓枠を使うことで、熱損失を減らすことが大切です。
写真はペアガラスの実物模型です。
そして、開口部以外の壁や屋根などの断熱性ももちろん大切です。
断熱材の機能と、施工方法を理解していないと断熱性にも熱損失にも影響してきます。
私たち大工工事を行う者が理解しておくのは当たり前で、工事に関わる業者さんの理解も必要と改めて感じました。
今回の講習で改めて施工方法や、模型などを見てとても勉強になりました。
これからも、技術向上に努めて生きたいと思います!!!