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2012年09月20日 | ミヤキ職人
古い水琴窟周辺の復元工事の依頼がありました。
水琴窟とは・・・
手水鉢(ちょうずばち)の地下に造られる事が多く、
穴をあけた“かめ”を伏せて埋め、しずくの共鳴音を響かせて
楽しむ一種の発音装置です。
江戸時代から始まったと言われていますが、
全国各地、海外でも発見されています。
文化財に指定されている水琴窟もあります。
これからも良い状態を維持するために周辺の復元工事となります。
この現場の建物や水琴沓は、江戸時代のものかもしれないと言われているそうです。
今回の工事箇所は、手水鉢(ちょうずばち)で手を洗いにでる、
今で言うデッキの部分です。
最近の悪天候で、庇や柱などの傷みが進み、柱が傾いてしまいました。
屋根も、昔の主流であった銅板が使われているので、錆びて、水が漏れていました。
今の、雰囲気を無くしてはいけないので、慎重な補修、復元工事となります。
既設の材料の状態を見て、活かせるものはそのまま使い、
腐食部分は新しくしすぎないように、新しくします。
床に使う材料は、お客様の希望でお客様がお持ちの竹林の竹を使うことになりました。
山に生えている竹は、切る時期によっては強度が弱くなったり、
長持ちしなくなる場合がありますので、最適な時期を見て、10月以降となりました。
工事も10月入ってからの竹取りから始めます。
難しそうなので、作戦を練ります!!